待って
白い壁
気の手摺り
ベージュのソファー
息が つまる
テレビから
バイオリンの騒音
もやもや 加速させる
雨が降ってゐる
雨が降ってゐる
maru
いたいの、いたいの
観客自転車
虚無の足跡
また、
やってきた
ふいに、
やってきた
音もたてずに
空気も震わさずに
また、
やってきて
ふいに、
よってきて
音もたてずに
空気を伝って
あたしを
つぶして、
乗り越えてく
あぁ、
殺伐とした ふかい、ためいき
あぁ、
しゅんとした ほそい、くびすじ
あたしを
つぶして
乗り越えてく
あぁ、
殺伐とした 不快 どよめき
あぁ、
しゅんとした せまい、かたはば
せめて、
あしあと 残っていたら
あたしは
知ること できるのに
あぁ、
殺伐とした ふかい、ためいき
うめて あしあと
消しておくれよ
あたしは
幾度もつぶされむ
沈む。
そんな時が、しばしば訪れます。
明日は、1cmでも、
上昇できたら、
自分を許してあげようと思います。
急ぎ足の風に巻かれつつ…maru