*お時間のあるときならば一気に読んでもらえます(笑)

12月9日、唯法寺 maru単独公演「地球の儀」感謝と空間作品創造への想い

一昨日、9日、皆様のお陰で無事に公演をやり遂げることが出来ました。
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本当にありがとうございました。
丁寧に、しっかりと今回の公演と自分自身が向き合うためにも、少し時間が必要で、
お礼が遅れてしまったことをお詫び致します。

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一言で、「ライブ」「絵画展示」「演劇」「パフォーマンス」などなど、私が臨みたい頭の妄想の具現化を何と分類すればいいのかと、一般的、客観的にどう伝えれば、興味を持ってくれるのか、、、と打算的かつ“8割の人がイイというので、それはイイものです”というようなこれはとても偏った表現ですが、世の中に迎合する術のことばかり頭をよぎって、
お知らせしてからひと月ぐらいは、それはもう大変にやさぐれていました(笑)
本当はサッカーしてる友達に混ざりたいのに、誘ってもらえるまで、俺は一人で遊ぶし!!と強がって、地面にサッカーボールを描いちゃう8歳、つよしくん(仮名)のように(笑)
どうせ、私のことなんて誰も分かってくれないし、、でもそう簡単に解されても困るし。私が大事にしたい見えないものの偉大さとか、現代には必要じゃないし、もう放っておいて!!と勝手に憤るというハイパー幼稚な精神力を大爆発させて爆睡の日々、数日(笑)
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そういう時に決まって駆け込む場所(信頼を置いている人たち)があって、もやもやしながら助けられて、誰でもが出来ることをしても、表現、芸術の意味は無いなと、うっすら気づいていたことを受け入れて、再確認して、やっと戦闘モードへ突入できたわけです。準備していく中で、ちょっとずつエンジンがかかり、加速したのは7日まえくらいから。ギリギリです(笑)
剃髪を人前で見せるのはどうかな?出来る限りナマモノをと、演奏、唄、音響を使いたくないな。でもちゃんと肉声が届くかな?電気も使いたくないから照明は蝋燭だけで大丈夫かな??便利な世の中ですから、ゲストファースト(そういえば都民ファースト近頃聞かないな)したい気持ちは山々でしたが、現代社会では私たちが味わうことの減った、緊張感、見たものに対しての疑問、どういうことを意味するのかな?と想像して熟考する「間」や、五感やその先の第六感を研ぎ澄ませる空間を再現したかったんです。師走の寒さ、風が引き戸をたたく音、蝋燭の揺れる灯り、畳の擦れる音、みなさんの小さな動き一つ一つが公演の演出、スパイスとなるように心がけたつもりです。ゆえ、公演中の携帯電話、スマートフォンのご利用をお断りしました。来て下さった方々には肉眼で見て、それを記憶に深く刻んで欲しかったからです。主観ですが、私もよくスマートフォンで写真も撮るし動画も撮りますが、カメラ越しに見る時間が長くて、結局、あんまり心には残っていないことが多いのです。たとえば自分にとって素晴らしいと感嘆する夕焼けに遭遇したとして、その感動を手帳に書き留めるとします。(写真も動画も残せない設定です)その書き留めた“○月○日16:56 ○○の田園 夕焼けがとても美しかった”鉛筆の走り書きが、あの日のその場所へ連れていってくれる、思い出して日々の癒しや活力になったりする。そんな風に私は捉えていて、きっとそれをもっと具体的に遺せたら、いいな。。とモノに気持ちを宿していった先に写真がある気がしています。だから、昨今のイイね!!!が欲しい!!SNS映えーーーーー!!新種のハエかよ、五月蠅いな。とブツクサ呟いている。口が悪くてすみません。
それが楽しみならそれでいいとも思いますが、私は違います。ほほほ
話が逸れました。とにもかくにも、観覧者ではなく、とことん共存してもらいたかったのです。一緒に、作品を創造していただくために。
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それから、こうして空間に重きを置くようになったのは、maruから立体的な“球”へと意識が強まった流れがあります。唄、パフォーマンスは無形です、その時に携わってもらえないと臨場感、演者から出ているなにか(熱気など)を感じて貰うが難いかなと思います。音楽がやりたい!!とこうして活動を始めたころは、よくあるテンプレート方式で30分のステージだったら、自己紹介して、1,2曲うたって、MCして、、なんていう構成をしていて、結構な無理をしていました。楽曲、詩の世界観も、人間の心、生きる、死ぬ、が礎ゆえ、流行の音楽は作れない、私から出ちゃうものしか出せないわけで、キョトン顔されることも多かったです。しかしながら、あれやこれやと情熱という名の執念で(笑)今日まで続けてこられました。共感してくれる人も居るのだと支えになりましたし。そして気づけば○を描きまくっていました。○は万国共通に知られた形、家庭円満、円滑、言葉の意味合いも素敵、○を組み合わせると、かわいらしいし、繋がったり、重なったり、なんだか不思議と無限のイメージが出てきて、(○については、また詳しく綴ります)絵は形に残せる、パフォーマンスとは逆に有形で、目が見える方であれば、視覚情報として瞬間的に、届きやすい!!とmaruワールドへの入り口を設けるならば絵から魅せてみようと、今に至るわけです。よって絵も唄も、詩や絵に宿す想い、もちろん私自身も総てひっくるめて、オールスター大集合!!状態で届けるが吉、私の志す作品形態だと。
世にウケる、ウケない、ヒットする!!はさておき、己が魅せたいように、演じたいように、やりたい放題させて頂いたのが「地球の儀」でありました。

1502年に建立され515年の歴史を持つ唯法寺にて、開催のお願いをしたのも、初の試みで剃髪のパフォーマンスをしたい、より厳粛な空間のなかで、公演のテーマでもある“生まれ変わり、輪廻転生”を通過儀礼として執り行いたい想いが強かったからです。
それ以前に父のお墓もありますし、子供の時分からお世話になっている大切な場所でもあるので。
お祝いしてね!!プレゼントは年中受け付けてます!!(私は死んでも言わないよ笑)ということで9日の誕生日にしたのではなくて、生んでもらった日に、生まれ育った土地で、これから更にmaruとしての創造を極めていきたい願いや、身を立てていかむ、という決意表明を、故郷の西尾市の方々を中心に「生まれ変わりの体現」として魅せたいと思いました。西尾市に比べれば、催しものを含めて、こうした公演をする場所もこのあたりでは名古屋周辺のほうが沢山あります。昨年末から、公演の構想はあったものの、(いつかマル、丸坊主で剃髪してみたいな!!と閃いたのは2015年です)気持ちの迷いや、細部にわたる妄想が追い付かず、腰があがったのが約3か月前のこと。告知から本番まで2か月。何を、どこで、誰に、特に届けたいのか、伝えたいのかと散々頭を悩ませました。腹が決まりました。私は西尾の地で、球体化への記念すべき第一歩、出発点を打ちたかったのです。両親や、古い友人、成長を見守ってきてくれた人たちをはじめ、ご縁に沿って繋がっている人たちに儀式(作品)を共有してもいたかったのです。

構成を練るにあたり、初のフルアルバムの制作にも臨みました。円を描くように最初と最後が結ばれるようなイメージで単身のピアノ弾き語り楽曲を9つ並べました。
心を和ます、まるいかたち、和心を届けることも大きなテーマの軸でした。
ここで、「地球の儀」の回想を挟みます。
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「地球の儀」
正座にて一礼、無言でしたが、深謝のご挨拶。

五十音ではじまる
一、あいうえお

泣きたいときは胸をかします、
二、おまもり

剃髪の儀式前の序章でした。剃髪前と後の変化も見せたくて。
〜剃髪パフォーマンス〜 母なる大海、大地の鼓とともに。
〜「ひかりのうた」夜風の朗読〜

白装束を意識した衣に装いを変えて月の灯りと重ねた
三、まぼろし

日本の四季、めぐりめぐって一周する時間の流れ
四、京の四季

人は“死別”からは逃れられないけれど、だからこそ生きるのだろう。
五、夢路鉄道

先に逝く人々が現世にのこしていく人たちへの最期の餞別、“死”は終わりのようで実は始まりかも知れない。
六、終始符

輪廻転生を経て、胎内に在るときから、成長し死を迎え、また還っていく道はそれぞれに違っていく。
七、歩幅

活きる旅の途中、遭遇を避けられない大切な人たちの最期、父の亡くなった時間。
八、午前一時五十一分

悲しみや寂しさの残る夜、そっと皆さんの心に寄り添うべく、眠りへ就くまでの合言葉と、
死後、また出会えるであろう希望と、出会いたい願望。
九、おやすみなさい

始めがあれば終わりがあります。幕閉じ、正座にて一礼。
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以上が「地球の儀」の公演内容と、楽曲の前に、ちょっとした経緯を示す文章を添えました。この順番のまま録音した円盤作品(これを俗にCDといいます笑)
その名も「球‐九‐」“きゅう”と読みます。12月9日発売、9曲入り、ゾロ目の33歳、
3×3=9!!(これは無理矢理)
「地球の儀」からピアノ楽曲のみを拾い集めたものなので「球」
もう一つ、これからさらに大きくマル空間を膨らませたい、球体化への切なる想いをタイトルに込めました。
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録音はやりたい放題を勧めて賛同してくれたうちの一人、東京は水道橋のライヴハウスWordsの今村航さん。普段のパフォーマンス通りで録りたいという我儘をすんなり聞いて下さいました。ナマモノの鮮度をなるべく保ちたいと真空パックしてもらったような音づくりをしてくれました。本番、一発録りの音源です。歌い直し無しです。良くも悪くも、現場の緊張感も詰め込んだ曲ばかり。
CDのジャケット、盤面の装丁を、なっちゃんこと山口夏未さんに。今回の公演のチラシも、私の想いを丁寧に届けたい気持ちを、熨斗紙をつけて皆さんに贈り届けるイメージでデザインしてくれました。
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私のざっくりな指示を、確実にストライクで受け止めてくれました。二人のお陰で、円滑すぎて滑りすぎ?!と錯覚するほど(笑)すんなりと単身フルアルバムが完成しました。CDも丸いのでニヤニヤしています。
緻密に考えた音源作品です。一枚2000円です。当日、買いそびれた方も、これから欲しいと思ってくれる方も、ぜひ、お買い求めください。私の生活を支えましょう(笑)ちゃっかり告知です。人の暮らしとは、こういうもんです。ね!!!
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いっぱいあります。お願いします笑

長々とすみません、もう終盤です。お付き合いをば。

「地球の儀」という公演名にも、もちろん理由がありました。
私を地球の核、マグマとして、球体とされる(私はまだ宇宙から見たことがないです)“地球”へつながるように、御髪下ろしの大海として、私をニュータイプマルに変化させてくれた理容師は青山みゆきさん、優しく寄り添う蝋燭の灯りはまさしく月、キャンドル作家のMasaqiさん、大地の鼓動、それに留まらず、自然の音色を奏でてくれたパーカッショニスト、伊藤ひろむさん、「ひかりのうた」(私の詩です)を押し付けることもなく、そっと肩を撫でていく語りの夜風、俳優、吉永仁くん、
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それから舞台裏で、がっつり支えて頂きましたスタッフあきよちゃん、ふじくん、りゅうくん、なっちゃん、えまちゃん、会場の唯法寺、またご住職、本当に皆さんに助けられ、演出の詰め切れていないパーツを公演直前まで考えて、アイデアを出しつづけてくれて、最後まで私を導いてくれました。本当にありがとうございました。
そしてそして会場に足を運んで下さったすべての皆様へ今一度、心よりお礼申し上げます。
ありがとうございました。何度言っても足りませんが、モノゴトには塩梅がございますので、もっと!!と思われる方も、この場では最後に致しますね。うふふ
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本当にありがとうございました。素晴らしい33度目の誕生日となりました。
「地球の儀」で私が皆さんから体感させて頂いたものを、これからお守りとして身に着けて参ります。
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2017年12月11日
maru (神田 葵)


直接、お礼を申し上げるべきことですが、多くの方に立ち会って頂き、それが出来ませんでしたから、皆様に万遍なくお伝えすべく、こちらの文章に代えさせて頂きました。
読んでくださったマニアックな、そこのあなた様!!!(笑)
貴重な命の時間を頂戴いたしました。ありがとうございました。(やっぱりまたいっちゃった。言い足りないので!!)
あと、最後にもう一つだけ!!(相棒の右京さんのテッパンです)
当日、足を運べずとも、お花やお手紙下さった方々、メールなどで励ましのお言葉くださった方々、チラシを置いて下さった店舗の方々にも溢れんばかりの愛を感じました。公演中、そのお気持ち使い果たしました。
ありがとうございました。(^人^)
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